頓痴気号漂流記

一人で工廠を名乗る不届き者。

狂気の弁明 アイマス学会FES特別編 Lotus回

今回はアイマス学会FES特別編と称して、編集メンバーかつFES発表者であるLotusさんに話を伺ってきました。
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FES本編:アイマス学会FESTIV@L -DAY2- Part2 - YouTube

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―今回は狂気の弁明アイマス学会FES特別編ということで、FESday2に発表されたlotusさんにいらしてもらっています。まずは発表お疲れ様でした。

ありがとうございます。

ーということで、まずご自身で発表の要約をしていただけますか?

はい、要約…の前に、謝っとかなきゃいけないことがあって、発表中にめっちゃ日本語間違えてるんです。いや、ちゃんと原稿用意してたんですよ、でも二ヶ所とも台本なしで喋ってるところでやらかしてます。はい。本当に申し訳ありません。で、内容はすごく単純で、ミリオンライブ!シアターデイズから登場したJelly PoP Beans(以下じぇりぽと表記)というユニットと、サクラクレパスさんが展開しているレトリコという文房具ブランドがコラボしてくれたら嬉しいなと。で、思う理由はもちろん好きだからというのもあるけど、こういうところでじぇりぽとレトリコに似ている所があるからコラボしてもいいんじゃないの?みたいな話をしました。こんな感じですかね。

ーわかりました。おなじみU氏から「他にコラボしてほしいユニット、アイドルや商品はありますか?」という質問が来ています、これと絡めつつ今後の展開を頂いてもいいですか?

そうですね、あんまりなくて、というのも私がレトリコを見つけたのも結構たまたま見つけたみたいな感じで。で、ジェリポすっごく合うじゃんというひらめきがあったので、つぎのひらめきが来ない限りはあんまりコラボ系のネタは今のところないかなという感じですね。逆に、学会発表とじぇりぽというものであるネタはいくつかあって、特にCD内のドラマについての考察であるとか、そういうところちょっとやってみたいなというネタはありますね。

ー他のコラボについてはあんまり今のところ思いついてなくてという…

あんまり思いつけてないですね。敢えて言うなら…ごめん、やっぱりナシで。
ーわかりました。

アクロドライブと雪歩と言おうとしたけど、コラボされたら私が買った意味がなくなるので、コラボしない方がいいです。いや、雪歩が使ってるんじゃないんだよ、あのペンって、雪歩Pが使ってるって思ったから選んだんだよね。雪歩に使われたら立つ瀬がなくなるんだよ(笑)。

ー立つ瀬がなくなる…んですか?

なんと言うべきか、雪歩が持っているものを後出しで買うって、それ劣化版雪歩じゃん。他のアイドルに関しては違う感情を持つこともあるんやけど、雪歩に関しては同じものを持つっていうのはなんか違うんよね。そもそも雪歩Pは雪歩と一緒に仕事をしてるんで、補完することはあっても同じだったら意味ないんよ。となると私が目指すべきは雪歩じゃなくて自分の中の理想の雪歩Pで、買うべきは南部鉄器じゃなくて雪歩Pが持ってるものとか持つべきものなんじゃないかなって思って、去年の年末に。で自分の中の雪歩Pが持ってたペンに一番近かったのがアクロドライブのメタリックブルーで、だからこそこれを雪歩に使われたらちょっと揺らぐんですよね。

ーいやーこれ使いたいな…マズイかな?

いいよ別に、じゃあちょっとそっちの方向でしゃべってみます?そもそも、学会にタネは仕込んどるのよ。「一身上の都合でレトリコボールは買っていない」であったり、ウワサの方の「いいボールペンを買ったらしい」だったりは全部こっちにつながってくるので、しゃべろうと思えば喋れるんですよね。

ーあんまり喋りすぎると残しとく分がないので、さっきあたりでやめときましょうか。

まぁあの録音には残っているから、使いたかったら取り出して埋め込んでください。

(編集注:使いたかったのでそのまま残しました)

ーわかりました。ありがとうございます。続いて発表の背景についてお聞きしたいんですけど、レトリコとじぇりぽについてそこの組み合わせを思いついたきっかけってあったりしますか?

これは正直覚えていないんですけど、確かシャーペン探してたんですよ。持ってたのがボロボロになってきたんで新しいシャーペンないかなーと思って探しているときにレトリコを見つけて、最初一本だけ見てカラーバリエーションないのかなーと思って見てたら、妙にじぇりぽだなぁと思ったのが最初ですかね。で、じぇりぽだったから四本買って、使ってみたら便利だったからさらに五本買って。それがレトリコとの出会いのきっかけという感じですかね。

ーなるほど、ではそこから学会発表までこぎ着けた流れを教えてもらえますか?

DAY2後の夜会で兎爺さんが仰ってたように、事前にちょっと聞いていたんですよね。一月ごろかな、で、なんかネタある?と言われたので、丁度その時に普通にレトリコ便利だなぁと使っていたわけですけど、せっかくだからじぇりぽとレトリコこんなに似合うんだぜということを学会発表ネタにしてみようかなと。で発表するにあたってやってみたかったのが、レトリコの画像とかの使用許諾をサクラクレパスさんに取るというのをやってみたくて。これは第2回札幌学会の時にクオリアさんが似たようなことをやってらして「この手法やってみたい!」と思ったのがきっかけの一つでもありますね。基本的にはレトリコとじぇりぽいいだろ!というのを言いたかったのと、許可をとるというネタを一つの芸としてやってみたかったというのがあります。

ーさきほど許可取りの話が出てきましたが、許可取りの経緯を詳しく教えてもらってもいいですか?
はい、兎爺さんから話を伺ったのは一月ごろで、そこでじゃあ許可取りをしようとなってまず、スライドを一回全部作ったのですね、学会発表用の、二月頭くらいまでに。で、それを一回グーグルドライブに押し込んで、そのリンクと一緒にサクラクレパスさんのサイトの「お客様の声」の欄から「レトリコが好きです。今度レトリコについて発表することになってこれが資料なんですけど、こういうのをYouTube上で配信してもいいでしょうか?」みたいな問い合わせをしたわけですね。そしたらサクラクレパスさんからお返事いただいて、そこには収益化しなければ問題ないですよという言葉があったのでありがたく使わせていただこうという次第ですね。

ー許可取りに関してなんですが、Twitter上で許可取りという名目でじぇりぽのダイマサクラクレパスさんに仕掛けたのではないか、みたいなコメントがあったじゃないですか。

ありましたね。

ーこれについて真偽はどうだったのでしょう。

察しがいいですね。実際にそれは思っていました。いまでもじぇりぽとレトリコのコラボ水面下で進んでいないかなという期待はしています。実際に見てほしかったというのもありますが、ミテナイカナァ…見てほしかったというのは実際にあります。まぁ、コラボしてほしいと思っているのも事実なので、そういう意図もちょっとはあったかなと、そういう感じですね。

ーLotusさんの同じダイマ系列の発表で、AS学会での「アイドルマスター2 The world is all one!!」のダイマもされていたじゃないですか。今回ダイマダイマと続いた訳ですが、この2つに関係はありますか?

結構ないというか、自分の中では違うものです。前回の方ではAS学会だと、一応私もASからアイマスを知った身なので引くわけにはいかんなと思いまして、その結果生まれたのが自分の原点の一つでもあるざわわんをみんなに知ってもらおうという。であれば、いわゆる学会のフォーマットに真っ向からぶつかったような、学会のフォーマットに則てちゃんと正々堂々自分の中では戦ったつもりだったんですね。だから、雪歩と向き合う、というか、SprouTと向き合うというのがあの学会の自分の中でのテーマでした。一方で今回のやつは今までぷちます!でやっていたネタに近くて、ただ今までさんざん色んな悪行をやってきたので、ちょっとアイマス学会に何かしらの寄与をしたくて。となると自分に何かできるとしたら、今までにあまりなかった発表形態を行うことによって、今後新しく「じゃあこういう発表をしてみよう」という人が前例として「あいつが許されていたからこんぐらいいいだろう」というネタを呼ぶためというか、誰かがアイマス学会をより面白くしてくれないかなという意図をもった発表内容でした。コラボネタって今までにあんまりなかった、多分少ないか無いかだと思うので、一回やれば誰かがやってくれると思うし、私が思いつかないような、ダイマや考察ではない新しいネタを持って参加してきてくれる人がいたら嬉しいなと思ってやりました。

ー今回の発表でアイドルとのコラボではなくて、ユニットとのコラボという形で考えついた理由ってあったりしますか?たとえば、極論ですが近いアイドルカラーでも良かったわけじゃないですか、そこでユニットのカラーに限定した意図はありますか?
いくつかあって、一つ目に思っていたのが、ミリの5thライブ辺りかな、でMTGユニットと商業施設のコラボがあったじゃないですか。そのようにコラボはユニット単位で受けるものであるというイメージがあったんですね。というのも、キャラとコラボしたらそれはただのキャンペーンアイドルじゃないですか、そのCMキャラクターじゃないですか。でもユニットってもとから既にある程度の色があるんで、その色とコラボ先の色との中間を取るというのが、じゃないとコラボと言わない気がするんで、コラボと言ったら自分の中ではアイマス全体でやるか、ユニット単位でやるかの方がよっぽどコラボっぽいなと思っていました。次に、私グリーやってなかったんですよ。となると、例えばロコに注目する時に知っておかなければいけない前提となるテキストをほとんど知らないと思うんですよ。でも、じぇりぽだけなら情報が限られているのでほぼ全て拾うことが可能になるはずなんですね。そういう情報の取りこぼしを防ぐためにあえて情報が少ないものをネタにする、そうすることで誤った評価を行わないようにしました。これは今までずっとやってきたんですけど、漫画版ぷちます!だけをネタにするであったり、ざわわんという全5巻の漫画だけをネタにするという形で、今回もあるユニットだけをネタにすることで情報の取りこぼしをできるだけ少なくして、より詳しい情報、正しい情報を与えられるようにしたという感じですね。

ーそういう理由があったんですね。話は変わってしまうんですけど、この編集部のR氏からユニットのグッズ化という視点が斬新であるとか、展開の方法自体は既存の方法を取りながらも根拠が簡潔明快かつオチが上手いなど構成について褒めるコメントを頂いていますが、このようなスライド構成や展開でこだわった点はありますか?

最初に思い付いた、というか感じ取ったのは色だけなんですよね。レトリコとじぇりぽコラボしてほしいなと思った最初のきっかけは色が似ているだったわけです。で、色が似ているからレトリコを買って、使ってみたら良かったのでレトリコについて調べたら名前からもわかるようにレトロポップをモチーフにしていると、なんか聞いたことあるぞと。最初はその二つで論を進めていくつもりだったんですよ。ちょっと足りないなと思いつつも情報収集していたら、レトリコの紹介ページの中に、レトリコは筆記具のトータルコーディネートができる女子学生向け筆記具ブランドという言葉があったので、これあのネタ使えるじゃんと思いました。だから、ネタを練っている間に三つの柱ができてきて、という形ですかね。で、一番最後に作ったのが、アイドルも丁度みんな学生だし、 CMキャラクターに使われてもいいよねという、あれはもう本当に「俺たちは女子小学生」を引っ張り出すきっかけ作りでしかなかったので、一番最後でしたね、思いついたのは。

ー企画を練っていく中でキャッチーなオチができたので、それに向けて上手く展開するように作ってあげたという感じなんですね。Lotusさんといえばこの狂気の弁明の第一回でインタビューをさせて頂いたんですが、その際にPと呼ばれるからには義務があって、その義務を果たさなければならないと自分の中で思っているというお話がありましたよね。そのLotusさんが考えられたPの義務、具体的には狂気の弁明該当回を参照して頂きたいのですが、義務を部分的にでも果たせたと思いますか?この場合はロコPとしての義務、という話になると思いますが。

うーん、あんまり思っていなくて。むしろロコPとして当然の事をやった、というとなんか人助けした後みたいな台詞になってしまいますが、Pだから自分とこのアイドルに仕事を持ってこようと頑張るのは当然じゃない、というスタンスですね。実際にこれでレトリコとコラボが決まったら「やった!俺がPだ!」となれると思うんですけど、まだ決まっていないので喜ぶ所じゃないかなと。まだPとしての仕事は為せてないよね、という、売上出してこそのPでしょと言われたら何とも言えない、自分の中ではそんな感じです。

ー実際Twitter上でもレトリコ買ったよみたいなコメントは散見されましたが、それでも、ですか。

その場合私はレトリコの担当Pですよね。レトリコ好きとしてレトリコの良さを伝えられたのは本当に嬉しいことですが、ロコPとして、アイドルマスターでのPとして仕事したかと言われたら微妙ですかね。あともう一個あって、6thライブでのロコのユニットメンバーに対しての曲の間奏中の台詞だったりで、ああいうことだったのか!みたいな、じぇりぽを知ってもらうことでライブの楽しみが深まったという方がいて、これはシンプルに嬉しかったです。ちょっとはPらしいこと出来たかな、と思っています。

ーこれは個人的な質問で恐縮なんですが、私こういうことを考えつくのがとっても苦手で、後学のためにコラボネタを思いつくコツみたいなものってあったりしますか?

コツ...正直、ないです。ティンと来るの待ちというか、レトリコに関してもたまたま見つけてたまたまじぇりぽと同じ色だ!って気づいたってだけなので。敢えて言うなら、ティンと来たときはその衝動に従った方が良いです。ティンと来たというかピーンと来たというか、そういう物を感じたらとりあえずその直感は信じるようにしています。あとはアイドルやユニットの情報をなるべく頭に入れといて、日常の中でそういう物を見出すクセみたいなのがあればなおいいと思います。この模様あの衣装っぽいなとか、この数字の並びあのアイドルのプロフィールじゃんとか、そんな感じです。全アイドルについて覚えられるのならばそれが一番だと思いますが、まあ好きなアイドルから少しずつ覚えていけばいいと思います。

 

取材後記

文房具の話で盛り上がりましたが、あまり関係なかったので泣く泣くカットしました。さておきLotusさんのコラボに対しての感覚や発表の作り方など実りあるインタビューになったのではないでしょうか。


次回の公開予定は未定です。

 

(文責:温泉卿)

 

 

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